京都・松尾大社の摂社、安産・守護の神様、月読(つきよみ)神社

松尾大社 本殿  松尾大社は「酒神」として酒造関係者の信仰を集めている。境内には山のように積まれた酒樽が目を引く。

701年に秦氏が、現在の本殿の場所に社殿を建立したとされています。

亀に乗って松尾大神が松尾山に鎮座されたと伝えられる。「神の使いといわれる亀の手水舎」

京都の松尾大社の摂社である月読神社には、境内に神功皇后ゆかりの安産信仰発祥の石「月延石」を奉祀することから、今日まで広く「安産守護のお社」として崇められてきました。

「松尾三社」といわれるのが、松尾大社・月読社・櫟谷社です。これに宗像社・三宮社・衣手社・四大神社を加えて「松尾七社」と称されています。

 

「月延石」は安産石ともいわれ、神功皇后が腹を撫でて安産されたという石を「月読尊」のご神託により、月読神社に奉納したという伝説があり、安産の神様として多くの人に信仰されています。

境内には聖徳太子社、御船社、月延石があります。

月読神社 本殿

祭神は月読尊。月読命は、天照大神(太陽神、昼の神)須佐之男命(大地の神)の兄弟神として知られ、「月神」、夜の神、海の神として祀られています。

天照大神が伊勢神宮、須佐之男命は出雲大社に祀られ、数多くの伝承がありますが、月読命はたった一つの伝承があるだけです。天照大神や須佐之男命を祭神とする神社は、全国に各々1万社以上あるのに月読命を祭神とする社は85社しかありません。

境内には、月読命を崇敬された聖徳太子の徳を称え祀ったとされる「聖徳太子社」や「月延石」といわれる石は、臨月であった「神功皇后」が新羅遠征の際に、この石を撫でて出陣し、後に無事「応神天皇」を産んだと伝えられ、安産の「神石」として信仰されています。

他にも願掛け陰陽石(左右2つの石を撫でて願いごとをすると叶うといわれる)や御船社などあります。

月読神社では「戌の日」に安産の特別祈祷が行われ、祈祷後「安産祈願石」に名前を書き、月延石の前にお供えしてお参りするとご利益があるといわれています。

アクセス 京都市西京区松室山添町15

阪急嵐山線「松尾大社」下車 徒歩南へ400メートル

京都市バス「松尾北河原町」下車 徒歩5分

ではまた次回お会いしましょう。