京都「修学院離宮」の広大な敷地を歩き、日本の原風景に思いを馳せる

(浴龍池)

京都比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られた修学院離宮は、上・中・下の三つの離宮(御茶屋)からなり、上離宮背後の山、借景となる山林、それに三つの離宮を連絡する松並木の道と両側に広がる田園風景から構成されている。総面積54万5千㎡を超える雄大な離宮です。

(下離宮)

(中離宮)祇園祭―筆者は狩野敦信

(中離宮)鯉の筆者は不詳。鯉が逃げ出さないように網を書いたのは円山応挙と伝わる。

(松並木道)

下離宮、中離宮とも庭園を楽しむことができるが、メインはなんといっても上離宮であろう。松並木の道を上り、急な石段を上りつめたところに隣雲亭(りんうんてい)がある。ここから眼下に見る浴龍池は、洛北の山々、洛中の街並み、西山の峰々が借景となり、圧巻の景色が望めます。

(上離宮)浴龍池

(上離宮)楓橋

修学院の名は、10世紀後半ここに修学院という寺が建立されたのが始まりです。17世紀中頃に後水尾上皇によって造営された山荘です。

☆アクセス(駐車場はありません)

京都府京都市左京区修学院藪添

叡山電鉄 修学院駅から徒歩約20分

市バス 修学院離宮道から徒歩約15分

参観時間は、通常80分ですが、コロナ感染予防対策のため70分でした。急な石段や坂道があるので暑い時期は要注意。参観にはマスク着用と入門時に検温が必要です。

☆見学申し込みには以下の3通りの方法があります。(コロナ対策のため当日の定員が少なくなっています)

①往復はがきによる事前申し込み

②インターネットによる事前申し込み

③当日申し込み

ではまた次回お会いしましょう。