貴婦人のような存在感のあるワイン「クリン・ロハ・テンプラニーリョ」

ジルベール&ガイヤール・ワインガイド金賞

かすかにオレンジ色系の紅がさした濃い赤紫色。輝き、広がり、グラデーションがあります。ブルーベリーや干しアンズ、軽いマンゴーフルーツ香、湿った土の匂いも感じます。アタックから力強い果実味が出ていて、それを酸味がうまくコントロールしています。さらに後口のまろやかなタンニンへとスムーズに続いています。

原産国 スペイン

アルコール度 13% 赤 フルボディ

品 種 テンプラニーリョは、スペインの最高級ワイン「リオハ」の主要ブドウ品種。褐色がかった深い赤色。熟成するにしたがい花のような香り。まろやかで口あたりがよく、バランスから酸味を印象的に感じるワイン。アルコール度高め。

色★★★、アルコール度★★★★、酸★★★、タンニン★★★

料 理:ポークのバラ肉のソテージンジャーソース、鴨のコンフィなどによく合います。

わたしの評価 ☆☆☆   価格:1380円(マイワインクラブ)

フルーツの香りが口中に漂い、やわらかな酸味とタンニンのほのかな余韻が愉しめるスッキリとしたワインでした。

ではまた次回お会いしましょう。

京都・松尾大社の摂社、安産・守護の神様、月読(つきよみ)神社

松尾大社 本殿  松尾大社は「酒神」として酒造関係者の信仰を集めている。境内には山のように積まれた酒樽が目を引く。

701年に秦氏が、現在の本殿の場所に社殿を建立したとされています。

亀に乗って松尾大神が松尾山に鎮座されたと伝えられる。「神の使いといわれる亀の手水舎」

京都の松尾大社の摂社である月読神社には、境内に神功皇后ゆかりの安産信仰発祥の石「月延石」を奉祀することから、今日まで広く「安産守護のお社」として崇められてきました。

「松尾三社」といわれるのが、松尾大社・月読社・櫟谷社です。これに宗像社・三宮社・衣手社・四大神社を加えて「松尾七社」と称されています。

 

「月延石」は安産石ともいわれ、神功皇后が腹を撫でて安産されたという石を「月読尊」のご神託により、月読神社に奉納したという伝説があり、安産の神様として多くの人に信仰されています。

境内には聖徳太子社、御船社、月延石があります。

月読神社 本殿

祭神は月読尊。月読命は、天照大神(太陽神、昼の神)須佐之男命(大地の神)の兄弟神として知られ、「月神」、夜の神、海の神として祀られています。

天照大神が伊勢神宮、須佐之男命は出雲大社に祀られ、数多くの伝承がありますが、月読命はたった一つの伝承があるだけです。天照大神や須佐之男命を祭神とする神社は、全国に各々1万社以上あるのに月読命を祭神とする社は85社しかありません。

境内には、月読命を崇敬された聖徳太子の徳を称え祀ったとされる「聖徳太子社」や「月延石」といわれる石は、臨月であった「神功皇后」が新羅遠征の際に、この石を撫でて出陣し、後に無事「応神天皇」を産んだと伝えられ、安産の「神石」として信仰されています。

他にも願掛け陰陽石(左右2つの石を撫でて願いごとをすると叶うといわれる)や御船社などあります。

月読神社では「戌の日」に安産の特別祈祷が行われ、祈祷後「安産祈願石」に名前を書き、月延石の前にお供えしてお参りするとご利益があるといわれています。

アクセス 京都市西京区松室山添町15

阪急嵐山線「松尾大社」下車 徒歩南へ400メートル

京都市バス「松尾北河原町」下車 徒歩5分

ではまた次回お会いしましょう。

 

 

果実味と渋味のバランスがよい「レ・ヴィ-ニュ・デ・マルグリット」

パリ・コレクション金賞

中くらいの濃さの赤紫色。紫色のフレッシュ感が少々見られ、中心は濃い色調で、きれいなグラデーションです。ブルーベリー、ブラックチェリーの香りに、腐葉土やチョコレートの香りも。果実味が強調された味わいで後口のスパイシーな甘苦さがまとまりを見せています。

原産国 フランス (IGPOC)

アルコール度 12.5%  赤  フルボディ

品 種 シラー

シラーは、フランスのコート・デュ・ローヌ地方、プロヴァンス地方などで主に造られる品種。オーストラリアではシラーズと呼ばれる。色調は全体的に黒っぽく深い赤色。ラズベリーやブラックベリー、香辛料などの野性的な香り。タンニンが強く、アルコール度も高めのスパイシーなワインになる。

色★★★★★、アルコール度★★★★、酸★★★、タンニン★★★★★

料理:牛ヒレ肉のステーキ黒コショウなどによく合います。

わたしの評価 ☆☆☆☆  価格:1380円(マイワインクラブ)

飲み口あっさりとして、時間とともに果実の甘味とタンニンのバランスよく、どんな料理にも合う最後までスッキリとしたワインでした。

ではまた次回お会いしましょう。

気軽に愉しみたい濃厚でまろやかな味わいの赤ワイン「マケット・ロイ」

ジルベール&ガイヤール・ワインガイド金賞

濃いガーネット色。ブラックチェリー、カシスリキュール、コンポートしたアンズ、シガーの香り。まろやかな酸味と果実味がアタックから出ています。マイルドなタンニンと果実味が溶け合い、後口にボリューム感のある味が、コクとなって長い余韻をつくっています。

原産国 フランス・ラングドック(IGPOC)

アルコール度 13% 赤 フルボディ

品 種 グルナッシュ65%、シラー25%、ムールヴェードル10%

グルナッシュはフランス南部とスペイン全域を中心に世界中で栽培されている品種。スペインではガルナッチャと呼ばれる。ややオレンジがかった深みのある赤色。コショウ、ハーブなどスパイスの香り。アルコール度が高めで濃厚だが、まろやかな味わい。

色★★★、アルコール度★★★★、酸★★、タンニン★★★

シラーは、全体的に黒っぽい深い赤色。ラズベリー、ブラックカラントなど果実の風味と、香辛料、なめし皮などと表現される野性的な香り。タンニンが多く、アルコール度高めのスパイシーな骨格のしっかりとしたワイン。

色★★★★★、アルコール度★★★★、酸★★★、タンニン★★★★★

ムールヴェードルは、フランス南部で栽培されている品種。カシスや黒コショウのアロマを特徴とし、熟成とともにトリュフのニュアンスが感じられます。

料理:ローストビーフ和風ソース、ポークスペアリブチリカンソースなどによく合います。

わたしの評価 ☆☆☆  1480円(マイワインクラブ)

しっかりとした飲み応えのあるワインでした。

ではまた次回お会いしましょう。

京都の「石清水八幡宮」の知られざる見どころを紹介

京都府八幡市の男山に鎮座する「岩清水八幡宮」は、木津川・宇治川・桂川が合流し淀川と対峙する位置に天王山があり、京と難波の交通の要地でありました。男山は京の都からみて裏鬼門に位置し、鬼門に位置する比叡山延暦寺とともに都の守護、国家鎮護の社として篤い崇敬を受けてきました。

日本三大八幡宮のひとつに数えられます(大分県の宇佐神宮・神奈川県の鶴岡八幡宮)

国家鎮護、厄除開運、必勝・弓矢の神様として多くの人に信仰されています。

○南総門から見る本殿が15度斜めに

お参りした人が、神様に背を向けないように本殿を15度ほど横に向けている。

○鳩峯庵(茶室)

明治天皇行幸の際に休憩所であった鳩峯書院の部材を一部使用して昭和59年に建てられました。

○宇宙桜

平成20年高知県のひょうたん桜の種が、スペースシャトルエンデンバーによって国際宇宙ステーション内の日本の実験棟「きぼう」に運ばれ、259日宇宙に滞在し、帰国後4本が発芽、接木で育った50本の内1本がここで見られます。

○御神木「御文庫のクスノキ」

楠正成が戦勝祈願としてこの地に植えたとされています。神楽殿と御文庫のクスノキがあり、樹齢700年といわれています。

○せせらぎルート

帰り道は、「一つ石」付近から八幡市の麓まで約20分の「せせらぎのルート」を森林浴を味わいながら、竹林を散策してみてはいかがですか。

○岩清水八幡宮八角堂  「せせらぎルート」から麓に降りた付近にひっそりと佇む。

明治時代の神仏分離で移築された八角堂。松花堂庭園の西側に位置し、かって御堂内に「阿弥陀如来坐堂」を安置していた。

ではまた次回お会いしましょう。